本日2本目の記事です。
政府と金融再生支援機構は本日、京セラの稲盛和夫名誉会長に対し、経営再建中の日本航空の次期経営最高責任者(CEO)への就任を正式に要請しました。
稲盛氏は夕方、国土交通省で前原誠司国交相と会談し、その後首相官邸を訪れ、記者団に対し、要請の受諾を表明しました。
稲盛氏は、前原氏との会談前、記者団に「政府から前向きな要請があれば検討する」と述べ、政府からの要請を受けた上で受諾する考えを示していました。
稲盛氏を打診したのは、京セラをベンチャー企業から世界的企業に育てた経営手腕を高く評価したためで、稲盛氏が高齢であることや政府の行政刷新会議のメンバーであることを問題にする意見もありましたが、金融再生支援機構は「問題ない」としています。
日本航空は、法的整理開始後、西松遥社長ら現在の役員の大半が退任する見通しです。
稲盛氏といえば、鹿児島県出身の九州男児で、京セラだけでなくKDDIの創始者として企業経営の神様と呼ばれ慕う人が多く、1997年には仏門には入り、臨済宗妙心寺派円福寺にて得度を受けた人格者です。
腐敗した巨大組織に対して、日本一の経営者が大長刀をふるうのが見ものです。これからも日本航空関連の記事は目が離せません。(2010/1/13 22:47)