米国で中小企業向け金融中心に展開する米商業金融大手CITグループが1日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻しました。不況の長期化で焦げ付きが増加、資金繰りが急速に悪化していたと伝えられています。混乱を回避するため債権者の同意を取り付ける、いわゆる「事前調整型破綻」の形をとったものです。企業規模は、アメリカ史上5番目の規模の企業破綻となりました。
今年破綻した米金融機関としては最大で、米企業全体では6月の自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)に次ぐものとなりました。
法的整理を通じて大幅に債務を圧縮し、早期再建を図る模様です。昨年12月に米政府が注入した公的資金23億3,000万ドル(約2,090億円)は回収不能で、米メディアによると、負債総額は649億ドル、総資産は710億ドルといわれています。
一方では、アメリカ経済は最悪の状態を脱したとの報道を受けたばかりで、どこまでが本当なのか分からなくなります。日本では日本航空の問題からまだまだ目が離せない状況ですが、まさか破綻することはないと思いますが・・・(2009/11/4 22:37)