フリーゲージ
九州新幹線長崎ルートに導入するフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の開発が遅れ、2022年度に予定していた開業に間に合わない見通しとなったようです。
長崎ルートは、フリーゲージトレインの導入が前提でしたが、開発の遅れにより、新幹線と在来線特急を途中駅で乗り継ぐ「リレー方式」も浮上しているようです。
フリーゲージトレインは、線路の幅が異なる新幹線と在来線を相互に乗り入れることができる車両ですが、
14年10月からの耐久走行試験で、トラブルが起き、試験は休止しているそうです。
国土交通省鉄道局が4日、「22年度に長崎ルートに量産車を導入することは難しい」との見通しを明らかにしたもので、
フリーゲージトレインを開発する独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が同省の有識者委員会で、走行試験で生じた車軸などの摩耗や欠損について「時速260キロ・メートルでの走行に起因する」と断定し、部品の改良などのため試験再開が16年度後半に遅れると報告したことによるものです。
実用化には、走行試験から約6年が必要とされており、今後の動向が見守られます。
乗車したい気持ちはあるものの、「白いかもめ」が運行停止となるのも寂しい気がします。
ブルートレイインとともに、「憧れの列車」であった九州の鉄道の歴史に、
またひとつ、終止符が打たれようとしています。
(2015/12/8 10:39)