実名公表
違法な長時間労働を繰り返したとして、厚生労働省は19日、棚卸し代行業のB社(千葉市)に是正勧告を行ったと発表しました。
この企業は実名が公表となっており、
違法な長時間労働を繰り返す大企業の名前を、行政指導の段階で公表する新基準が、昨年5月にできており、今回初めて公表されたものです。
厚労省によると、同社の社員は約700人で、
スーパーなどの小売店が行う帳簿の数量と、実際の在庫を突き合わせる棚卸し業務を代行することが主な業務です。
千葉県などにある同社の事業所4か所で、計63人が、1か月あたりの法定労働時間を100時間超えて働いていたとして、昨年5月以降、4回の是正勧告を受けていたものだそうです。
同社は「指導を真摯に受け止めている。長時間労働削減のため、業務の効率化を進めたい」 とコメントしたそうです。
是正勧告を期に、会社が長時間労働と向き合う機会になれば、それは良い機会ですが、
実名が公表されたことによる企業へのマイナスイメージは、計り知れないものとなったのではないでしょうか。