太陽光導入で年利1.0%の金利優遇。
原子力発電所事故を受けて「脱原発」を訴えている信用金庫2位の城南信用金庫(東京都品川区)は28日、脱原発のための預金や融資を5月2日から始めると発表しました。
太陽光発電などを導入すれば定期預金の利息を年1.0%に引き上げ、導入のためのローンも最初の1年間を無利子にするというものです。
「節電プレミアム預金」と名づけた1年間の定期預金は、通常の利息1年定期の年0.08%から年1.0%に大幅に引き上げるものです。
これは5月2日以降に太陽光発電のためのソーラーパネルや自家用発電機、蓄電池、LED照明のいずれかを10万円以上買った人が対象で、領収書を出せば、1世帯あたり100万円まで預金できるものです。
ソーラーパネルなどを買うためのローン金利は低くし、融資額は50万~300万円で、期間は3~8年、最初の1年間は無利子で、2年目以降は年1.0%の固定金利にするそうです。
住宅の改築向けローンは固定金利で年3.5%程度なので、かなり低い金利となっています。
預金、ローンとも受付期間は9月末までとなっています。
城南信金の理事長は原発事故後、「脱原発」を掲げ、自社の電力消費量を今後3年以内に約3割減らす節電策を打ち出しました。
「危険が高い原発に依存しなくて済むような地域社会作りに貢献したい」としているものです。
企業挙げての「脱原発」もここまでくれば、徹底したものとなっております。
原発推進でも反原発でも、新たな資源利用よる危機回避を期待したいところです。
(2010/4/29 10:26)