スマートフォンやタブレットの魅力は、ブラウザやアプリ経由でいろいろなインターネットサービスを簡単に使えることです。
コミュニケーションのほか、音楽や映像、書籍などのコンテンツを集めて楽しむことが出来ます。
タブレット機では無線LAN(WiFi)経由でネット接続し、携帯電話回線を使わない機器も増えつつあります。
アイフォーンに搭載されているiOS機は、パソコン用サイトでよく使われるフラッシュに非対応で、一部のページが表示できません。
フラッシュ対応しているアンドロイド機でもパソコンと同様には動かないこともあります。
製品のバリエーションが豊富で選択肢が多いのは、多くのメーカーが独自に機器を開発するアンドロイド機ですが、メーカーによって性能差があり、本体のボタンの数や配置、メニューや設定画面もまちまちです。
搭載されているアンドロイドOSのバージョンが異なる場合もあり、機種によって操作感がかなり違うように感じられます。
端末に機能を追加するアプリはインターネット経由でダウンロードしてインストールしますが、アプリ探しや代金の支払いが行える仕組みもあります。
iOSではアプリ配布サービスをアップルのみが運営し、一般ユーザーは他の方法でアプリを追加できません。
アプリはアップルが審査しており、自由度が低く審査基準が不透明などの批判はあるものの、ウイルスなどの不正ソフトが勝手に入る心配はほぼありません。
一方アンドロイドでは、グーグルが運営する標準の「マーケット」以外のアプリ配信サービスも使え、ウェブサイトからアプリを入手することも可能です。
自由度が高い一方、不正なアプリをインストールしてしまう危険があります。昨年は個人情報を盗み出すアプリなどが出回りました。
全体的なアプリ数はiOS機の方が多いようです。
大きな違いとして、端末内データのバックアップ手段があります。
iOS搭載機は専用ソフト「iTunes」を使い、端末全体のバックアップをパソコンに保存できます。端末を修理した後や、新機種に買い替えた場合も、データを戻したり、購入済みアプリを移行したりすることも簡単です。
iOS機を選ぶ場合は、定期的にパソコンと接続して「同期」が原則となります。
アンドロイド機では端末全体のバックアップを取る標準的手段がありません。
現在は従来の携帯電話同様、マイクロSDカードなどに、決まったデータのみバックアップするアプリが付属した機種が主流です。
全体的な完成度は現段階ではiOS機の方が高いようですが、今後はアンドロイド機も追い上げて来ることでしょう。
(2011/1/17 12:31)